まずは8月16日に出る新曲についてお聞かせください。
【西脇】私たちが出演も声優としても参加しているアニメ『ザリフレクレクションズ』のエンディング曲として参加しています。エンディングテーマ曲で「SunSunSunrise」は、音楽プロデューサーであるトレヴァー・ホーンさんに作ってもらった曲を私たちが日本語バージョンで歌っています。普段、J-POP曲を歌うことが多いので、今回は新しい曲調に挑戦させてもらっています。歌詞の内容は女子高生の素直な気持ちをしたもので、みんなにも分かりやすく伝わるのではと思っています。
先ほどトレヴァー・ホーン氏の名前もあがりましたが、今作では錚々たる重鎮が関わっていますね。今回の話を初めて聞いた時の率直な感想をお聞かせください。
【西脇】お話を頂いたのが1年近く前なんです。アニメ『ザ・リフレクレクション』の監督を長濵博史さんがされているのですが、実は以前から私たちのライブに足を運んでくれていたのがきっかけで、このようなお仕事をさせて頂くことになったんです。監督にとっても今回のアニメは長年の夢だったそうなんですが、その作品に私たちも関われることができ、すごくありがたい気持ちと、もっともっと頑張らないといけない気持ちになりました。
【佐武】長濱監督との出会いは4年ほど前、私がネット番組のアシスタントをしていた時にゲストでお越し頂いたことでした。ライブにも何度か来て頂くようになった頃、監督が「いつか一緒に仕事ができたらいいね」と言ってくださっていたんです。それから長い時間が経って、ある時監督が「やっと今年、長年の夢が叶うことになったんだ」と今回の話しをしててくれたんです。その作品は、今まで自分たちがお世話になった人たち、今まで頑張ってきた人たち、これから自分たちが一緒に仕事をしたいと思っている人たちと、作っていきたいんだと仰って、私たち9nineにも声をかけて頂いたんです。すごく運命的で、光栄なことだなと思って、今は感謝の気持ちでいっぱいです。私たちのライブにもいつも来てくださっているからこそ、私たちの心境まで知ってくださっています。だから縁て、こういうことなんだなと改めて感じています。
【村田】初め聞いた時は、ウソなんじゃないかとか、ドッキリなんじゃないかとか思っていました。信じられないまま話が少しずつ進んで行って、「トレヴァー・ホーンさんが9nineに曲を書いてくれました」って言われた時には「本当!?」とビックリしました。長濱監督からも「僕は今までこの作品をやるために頑張って来たんだ」という熱意が溢れる言葉を聞いてて光栄に思いましたし、同時に頑張らないといけないと思いました。もちろん不安もありました。というのも、うっきー(宇武)以外はアフレコが初めてで、分からないことだらけだったので。でも、同時に新鮮な気持ちでお仕事に取り組むことができました。
【吉井】初めは「ウソでしょ!?」ていう感想でした。メンバーが4人になってスタートしてすぐのお話だったので、奇跡のようなチャンスを頂けたことに感謝の気持ちでいっぱいです。お話を頂いてから約1年。毎日が充実しているし、濃密だなと感じています。時間をかけたことが曲となりアニメとなって、みなさんにやっと届けられるので、ここからまた新しい9nineがスタートなんだって思いました。
アニメ『ザ・リフレクレクション』での役どころを教えてもらえますか。
【佐武】女子高生という設定はありますが、特に役はなくて、自分たちをありのまま自然に表現しています。また、普段と変わらないように設定して頂いて、すごく監督からの愛情を感じています。私は東京生まれなので標準語、2人(村田、吉井)は関西出身なので関西弁、そして広島弁(西脇)とみんなそれぞれ普段の言葉でアニメにも出演しています。アニメで訛りがOKなんて、恐らくないと思うんです。
それでは声優初挑戦でも、あまり緊張せずにできたのでしょうか。
【西脇・村田・吉井】いやいや、それは全然別です(笑)。
声優初挑戦の3人は、何か練習をされたのでしょうか。
【吉井】うっきーだけ声優のお仕事をしているので、みんなで集まって現場の雰囲気だとか、台本の読み方とか、チェックの仕方とかを練習して臨みました。でも初日、いざ現場に行くと、緊張で震えて思うように声が出なくて大変でした。そんな中、監督から自然にナチュラルな話し方でいいよと言われて、その言葉を頼りになんとかやり遂げました。あと、いろんなアドバイスをくれたうっきーが頼もしく思えました。
【村田】声優はすごく加減が難しいですね。やり過ぎてしまうと不自然ですし、やらなさ過ぎると感情が伝わらないですし。また映し出される絵も、まだ線画で出来上がった状態ではないので、声を当てるってどういうことなんだろう、と思うくらいのレベルから始めましたね。
【西脇】私もみんなと一緒で震え上がるくらい緊張しています。広島弁は一般に分かりにくいところがあるので、セリフ一つとっても、広島弁の正確さを私が確認することがあるんです。初めて現場に入る私にも、意見を言わせて頂いてとても貴重な経験をさせてもらっています。
ミュージックビデオも衣装が2パターンありますよね。こちらはそれぞれ、どのような意味が込められているのでしょうか。
【村田】「リフレクション」の意味が「投影」とか「反射」なので、ミュージックビデオビデオでは、青い衣装のときはクールでカッコ良さ、浴衣の衣装は可愛らしさを表現しているんです。なので、真逆で対照的なイメージにしています。表情も全員が対照的になるように揃えて撮影に挑みました。あと画面の切り替えも不思議な感じになっています。撮影しているときは、完成のイメージがなかったので、できあがってビックリでした。
【西脇】あと今回の作品は、これまでの9nineの曲で、一番間奏が長い曲になっています。実はこれトレヴァー・ホーンさんの計らいなんです。長濱監督がトレヴァー・ホーンさんに、彼女たちはライブでの踊りがものすごくいいんだ、ということを伝えてくれていたので、あえて間奏を長くすることで、踊る時間を作ってくれたそうなのです。なので、ぜひ踊りにも注目して欲しいですね。
ジャケットも3タイプがそれぞれ全く異なる雰囲気ですね。
【西脇】ジャケットもミュージックビデオ同様に「リフレクション」を意味しています。ナチュラルで可愛らしさのある自分たち、少し大人な普段の自分たち、戦闘モードに変身した自分たち、と3形態それぞれに意味があるんです。
両A面でもある曲「ゆるとぴあ」についてもお聞かせください。
【西脇】「ゆるとぴあ」はDJのDE DE MOUSEさんに作ってもらった曲なんです。DE DE MOUSEさんは普段からライブの音楽をアレンジして頂くことが多いんです。それもあって、いつかDJの方が作る音楽を歌いたくて実現したのがこの「ゆるとぴあ」です。レコーディングにもDE DE MOUSEさんが立ち会って頂き感激でした。
【佐武】「SunSunSunrise」は、外国のテイストが含まれているので、この「ゆるとぴあ」では日本のテイストをより強く出したかったんです。なので、盆踊りのテイストがある日本をイメージしやすい楽曲にしています。さらにDE DE MOUSEさんご自身が、ファンタジーの要素が強いので、私たちの声を楽器の音として組み合わせて作ったDE DE MOUSEらしい曲になっています。
「ケセアセラヴ」についてもお聞かせください。
【村田】曲調は王道のJ-POPでいつもの9nineらしい楽曲になっています。1曲目、2曲目が9nineにとっては変化球な曲なので、この3曲目でいつもの私たちらしい曲になっています。明るいピンクでキラキラなイメージです!(笑)
アニメ「ザ・リフレクション」公式サイト
9nine公式サイト